偽ウミガメの学校

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トータスがトートアス

トランプの城で、ハートの女王が「首を切れ」を連発するため、とうとうクロケーの試合はお開きに。
その後、アリスが偽ウミガメやグリフォンと話をする場面です。

  

“we went to school in the sea. The master was an old Turtle――we used to call him Tortoise”

「海の学校に通ったよ。先生は年取ったカメで、その先生のことを陸ガメと呼んだものさ」

  

特に英国では turtle(カメ)は sea turtle(海ガメ)を言い、tortoise は主に terrestrial turtle(陸ガメ)。

海にいるのに、どうして tortoise なのか、とアリスが問うと、偽ウミガメが答えます。

because he taught us
「自分たちを教えてくれたから」

tortoise と taught us の引っ掛けです。

  

フランス語と音楽と洗濯

アリスは、学校の課外過程でフランス語と音楽を習ったとのこと。

すると、偽ウミガメは “And washing?”(洗濯も?)と聞いてきます。

なぜ、唐突に「洗濯」なのか、頭をひねってしまうのですが。

全寮制の学校では、よく “French, music and washing――extra”(フランス語と音楽と洗濯は、別料金)という文言が請求書に載っていたとか。

「フランス語と音楽は extra lessons(課外授業)で、洗濯物を出す場合は extra(追加料金)」の意味。

もちろん洗濯は課外授業ではないけど、まとめて記載されていることを踏まえたジョークです。

  

偽ウミガメの習った科目

偽ウミガメの方は、学校で正規過程だけ取ったと話します。

日本語で書かれていたら何のことだかまったく分からないこの珍妙な科目は、それぞれのもじりになってます。

  

“Reeling and Writhing, of course, to begin with,” the Mock Turtle replied; “and then the differnt branchs of Arithmetic――Ambition, Distraction, Uglification and Derision,”

「もちろん、まずは、よろめきと身もだえ」偽ウミガメは答えます。「それから、算数の別の分野で――野心、気晴らし、醜化、あざけり」

  

  • Reading and Writing(読み書き)→ Reeling and Writhing
  • Addition(足し算)→ Ambition
  • Subtraction(引き算)→ Distraction
  • Multiplication(掛け算)→ Uglification
  • Division(割り算)→ Derision

  

uglification(醜くすること)なんて聞いたことない、とアリスが言うように、uglification は載っていない辞書が多いかも。
Oxford Dictionaries には、名詞として記載ありました。

さらに、学校の授業時間は、最初の日は10時間、次の日は9時間、という具合に、毎日1時間づつ短くなるとのこと。

  

“That's the reason they're called lessons,” the Gryphon remarked: “because they lessen from day to day.”

「だから、レッスン(lesson)て言うんだ」グリフォンが言いました。「日に日に減っていく(lessen)から」

  

lessonlessen、発音はまったく同じな同音異義語です。

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【参照】
The Annotated Alice: The Definitive Edition: Alice's Adventures in Wonderland and Through the Looking Glass
The Annotated Alice

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