公爵夫人とチェシャ猫

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みにくい公爵夫人

白ウサギの家から逃げ出したアリスは、森の中を歩き、Duchess(公爵夫人)の屋敷を訪れます。

コショウが充満した屋敷の中で、赤ん坊がくしゃみをしながら泣き続け、公爵夫人はヒステリー気味。傍では、チェシャ猫がニヤニヤ笑いを浮かべています。


公爵夫人


公爵夫人は、16世紀の画家が描いた The Ugly Duchess(みにくい公爵夫人)という肖像画がモデルなようです。

この女性は14世紀の実在の人物で、“the reputation of being the ugliest woman in history”(歴史上もっともみにくい女性という評判)だったとのこと。

彼女の口の形から、pocket-mouth という呼び名を付けられていたとか。

いくらなんでも、容姿をそこまで貶めるのはあんまりだと思うんですが。

  

ブーブー鳴く赤ん坊

公爵夫人が抱いている赤ん坊は、普通に泣くのではなく、なぜかブーブーと(grunt)鳴きます。

キャロルは小さな女の子は大好きでも、男の子に対してはよく思っていなかった様子。

そんなわけで、a male baby(男の赤ちゃん)はブタに変身してしまいました。

赤ん坊を指す語も、it だったり、the little thing だったり。完全にブタに変わってからは、the little creature 扱いです。

アリスの言葉が、何気にひどい。

  

“If it had grown up,” said to herself. “it would have made a dreadfully ugly child: but it makes rather a handsome pig, I think.”

「育ったら、ひどくみにくい子供になったでしょうけど。ブタとしては、むしろハンサムだと思うわ」と呟きました。

  

ニヤニヤ猫の由来

“why your cat grins like that?”
“It's a cheshire cat,”said the Duchess, “and that's why. Pig!”

「なぜ、あなたのネコはそんなにニヤニヤしてるの?」
「そいつはチェシャ猫だからだよ」公爵夫人は言いました。「ブタめ!」

  

公爵夫人の最後の罵り言葉は、アリスに言ったわけでなく、赤ん坊に向けたものです。

grin like a cheshire cat”(チェシャ猫のようにニヤニヤ笑う)は、キャロルの時代には一般的なフレーズでした。

由来についてはっきりしませんが、主な説は2つあり。


  1. イングランドのチェシャ州の宿屋の看板に、ニヤニヤ笑うライオンの絵が描かれていた
  2. 昔、チェシャ・チーズがニヤニヤ笑うネコの形にかたどられていた

the cheesy cat may eat the rat that would eat the cheese.
「チーズのネコはネズミを食べ、ネズミはチーズを食べる」

猫の顔のチーズをネズミが食べる、というコピーは、なかなかキャッチーです。

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【参照】
The Annotated Alice: The Definitive Edition: Alice's Adventures in Wonderland and Through the Looking Glass
The Annotated Alice

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