チェシャ猫はニヤニヤ笑う

CONTACT ME
  1. HOME
  2. アリス
  3. チェシャ猫はニヤニヤ笑う

ジギタリスは誰かの手袋

ジギタリスには人を死に至らしめるほどの猛毒があり、毒草としていろいろな話に登場します。

アリスが木の上のチェシャ猫と話す場面でも、なぜか右下に描かれているジギタリス。

ジギタリス

「ジギタリス」は、英語で digitalis [dìdʒitǽlis]。
カタカナ読みすると「ディジタリス」なので、日本語と発音が違ってます。

花の形が指サックに似ているため、ラテン語で「指」を表す digitus から名前が付いたそうです。

foxglove とも呼ばれ、日本語ではそのまま「キツネノテブクロ」。

『子供部屋のアリス』(The Nursery "Alice")の中で、キャロルは子供たちに「キツネは手袋をしない」と説明しています。

  

“The right word is ‘Folk's Gloves’. Did you ever hear that Fairies used to be called ‘the good Folk’?”

「正しくは、『人々の手袋』だよ。妖精が『善良な人々』と呼ばれていたことを聞いたかな?」

  

folk は「人々」ですが、英国では「妖精」を good folkgood people と言ったりするとか。
キャロルの説の方が、夢があっていいですね。

  

怒りっぽいコショウ

そんなこんなで、アリスはお城にやってきました。

王様の前でニヤニヤ笑いを浮かべる無礼な猫は、公爵夫人の猫。ということで、公爵夫人再登場です。
前回はひどく不機嫌だった公爵夫人が、城では掌返したように「いい人」になってます。

公爵夫人いわく、

  

“Maybe it's always pepper that makes people hot-tempered,”

「たぶん、みんなコショウのせいでカッカするのよ」


“and vinegar that makes them sour――and camomile that makes them bitter――and barley-sugar and such things make children sweet-tempered.”

「酢で不愉快になったり、カモミールで冷酷になったり。大麦糖とかそういったもので、子供たちは優しくなるし」

  

pepper(コショウ)辛い怒りっぽい
vinegar(酢)酸っぱい不快な、不機嫌な
camomile(カモミール)苦い冷酷な、辛辣な
barley-sugar(大麦糖)甘い気の優しい

  

現代ではハーブティーとして美味しくいただいてますが、ビクトリア朝時代のイギリスでは、カモミールは非常に苦い薬として使われていたようです。

前へ  次へ

【参照】
The Annotated Alice: The Definitive Edition: Alice's Adventures in Wonderland and Through the Looking Glass
The Annotated Alice

英文法・英語雑学

「文字通り」じゃないliteral  …more

学習法・英語教材

英語がモノになる学習法  …more

アリスを英語で読む

『アリス』は言葉遊びの宝庫  …more

洋画の台詞・ゲーム

もっと英語を楽しむために  …more

ワーキングホリデー豆知識

ニュージーランドでワーホリ  …more

便利・お役立ち

ランゲージエクスチェンジ

オンライン辞書

ページのトップへ戻る
inserted by FC2 system