体を乾かす方法

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生き物たちの名前

体のサイズが再び小さくなったため、アリスは自分の流した涙の池でおぼれてしまいます。

哀れ、他の生き物たちも巻き添えになりました。

その生き物たちは、curious creatures(奇妙な生き物たち)と書かれているように、あまり一般的な動物ではなく、キャロルの現実の「小さなお友達」の名前にちなんでいます。

たとえば、Lory(インコの一種)は Lorina Liddell(ロリーナ・リデル)、Eaglet(ワシの子)は Edith Liddell(エディス・リデル)、Dodo(ドードー)はキャロル自身のこと。

ルイス・キャロルの本名は、チャールズ・ドジソン。

キャロルは吃音(どもり)だったので、自分の名前を言うときに「ド、ド、ドジソン」と言っていたとか。
そこから、自分をドードーにしたようです。

けれど、キャロルにとって吃音はコンプレックスだったはずなので、これは自虐ネタかも。

  

コーカスレース

びしょ濡れになった体を乾かすため、アリスと生き物たちはどうすればよいか話し合います。

  

“What I was going to say,” said the Dodo in an offended tone, “was, that the best thing to get us dry would be a Caucus-race.”

「要するに」とドードー鳥はむっとして言いました。「体を乾かすのに一番いい方法は、コーカスレースだ」

  

「コーカスレースって何?」と尋ねるアリスに、ドードーは「やってみれば分かる」と言い、コーカスレースをすることに。

コーカスレースは、ぐるぐると円状に走るだけのレースで、スタート地点もゴールもなし。
ただ走るだけ、という無意味さにキャロルの皮肉が込められてます。

caucus は、アメリカでは「候補者や政策を決める派閥の代表者会議」で、英国では「委員会が仕切る政党制度」のこと。

委員会の役員たちが、政治で有利になろうとして、ワヤワヤと走り回るさまを揶揄して、キャロルは『コーカスレース』と言っています。

コーカスレースの後、“Prizes! Prizes!”(賞品! 賞品!)と要求する、現金な参加者たち。

prize は可算名詞なので、a でも複数形でもOKです。

  

tailとtale

次に、生き物たちのまとめ役的存在のネズミが、dry(無味乾燥)な話を始めます。
これは、体を乾かすための dry な話、という引っ掛け。

ネズミが語る話は、面白味がなく、ぐだぐだ長いだけ。

ネズミは long tail(長い尻尾)が特徴的なので、tail(尻尾)と tale(物語)という同音異義語の言葉遊びです。

このくだりは、変則的な書き方になっていて、ネズミの long tale(長い話)の部分は以下の通り。

ネズミの尻尾

文字が小さすぎて最後のあたりはまったく読めないのですが、ネズミの尻尾の形で視覚的な面白さを狙ったのでしょう。

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【参照】
The Annotated Alice: The Definitive Edition: Alice's Adventures in Wonderland and Through the Looking Glass
The Annotated Alice

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